世界の映画祭だより


2005年03月09日

第34回ロッテルダム国際映画祭 レポート

映画祭期間:2005年1/26?2/6

<今回のロッテルダム映画祭のトピックス>

●今年の傾向について

映画祭ディレクターが、オランダ人のサンドラ・デン・ハマー氏の単独担当となったこと、および、オランダの映画監督で昨年11月にイスラム過激派により暗殺された、テオ・ヴァン・ゴッホ監督の作品上映が話題となったことなど、ややオランダよりの傾向があったように感じられた。
また昨年と引き続いての特集企画<Homefront USA>への注目など、政治的な関心が高かったことも指摘できる。
タイガーアワード・コンペティションについては、どちらかというと暗い作品が多かった中で、受賞作としては、目を引く美しさや視覚的にインパクトのあるものに重きが置かれたように思われる。


●日本映画の上映について

今回のロッテルダムで上映された日本映画はというファンタ系作品を集めた部門に作品が多く、バイオレンス色の濃いものが目立った。あるいは、その他の部門では対照的に静謐な作品といったラインナップとなっていて、両極端のようにも感じられた。(欧米から見た90年代以降の日本映画に対する視点として、バイオレンスなものか、あるいはスローなものか、というステレオタイプのようなものがあって、そういった興味にあてはまる作品が注目を集める機会が多いということがあるのかもしれないと思われる)。

『おそいひと』(第5回東京フィルメックスにてプレミア上映)は、その独創性が好評を持って受け入れられ、柴田剛監督と主演の住田雅清さんによるQ&Aも盛り上がっていた。


●内田吐夢作品(7本)の上映について

旧作にスポットライトを当てる部門において、ミニ特集として、第5回東京フィルメックスでの特集上映も好評を博した内田吐夢作品が7本上映された。映画祭デイリーペーパーで大きく掲載されたり、また批評家や映画祭関係者などから注目を集めていた。
特に『恋や恋なすな恋』や『飢餓海峡』が激賞されていた。

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投稿者 FILMeX : 18:00

2005年01月25日

第34回ロッテルダム国際映画祭開催

2005/1/26-2/6 開催

 今回から、従来の<長編劇映画部門>と<フーベルト・バルズ・ファンド作品(Hubert Bals Fund)>を変更し、3つの新設部門に再編成された。それにより、ロッテルダム映画祭の目指す、若々しい革新的な映画製作への支援、国際的な視野、作家主義の擁護をプログラムとしてより明確に打ち出している。

 監督特集としては、フランスのブノワ・ジャコー、ロシアのYevgeni Yufit、また地域での特集として、ロシアのオルタナティブ映画特集、また、東南アジアをとりあげ、マレーシア、シンガポール、インドネシアなどのインディペンデント映画を特集する。

 日本からの映画としては、タイガーアワード・コンペティションに『ある朝、スープは』(高橋泉)、クロージング上映作品に『ハウルの動く城』(宮崎駿)のほか、昨年の東京フィルメックス・コンペティション作品『おそいひと』(柴田剛)も上映される。

 また、昨年の東京フィルメックスでの特集で再評価の機運が高まった内田吐夢監督の作品が7本上映される。海外にて異なる視点で見られることによって、内田監督の作品がどのように受けとめられていくのか今後の展開が期待されるところである。

(終了後に映画祭レポートをお送りします。)

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投稿者 FILMeX : 18:00

2004年04月28日

第33回ロッテルダム国際映画祭・レポート

第33回ロッテルダム国際映画祭レポート
2004年1月21日?2月1日開催

【2004年の概要】
 第33回ロッテルダム映画祭は、これまで8年間ディレクターを務めてきたサイモン・フィールド氏の最後の年にあたり、映画祭の発展に尽力した彼への感謝と惜別のムードが活気溢れるこの映画祭をより暖かく盛り上げていた。オープニングとして北野武、カトリーヌ・ブレイヤという縁の深い監督の新作の上映や、また授賞式後に続いて展開されたフィールド氏を送るセレモニーでは、ツァイ・ミンリャン、アボルファズル・ジャリリといった親交の深い監督たちによって撮り下ろされた短編作品が上映されて、オマージュを表した。
昨年の東京フィルメックスでも好評だった「地球を守れ!」(チャン・ジュヌァン監督)が注目を集めた他、韓国からはチャン・ソヌがタイガー・アワード審査員を務めた。 また日本映画では、映画祭のオープニングを飾った「座頭市」の大盛況はじめ、「アカルイミライ」「ドッペルゲンガー」の新作2作上映された黒沢清、三池崇史など常連ともいうべき監督の作品を中心に日本映画に対する根強い関心が寄せられていた。山下敦弘「リアリズムの宿」上映時には笑いのポイントが日本とあまり変わらず、絶妙の雰囲気で観客を引き付ける監督のセンスが光っていた。
 なお2004年は、長短編その他関連上映を含め世界の70以上の国と地域より合計700本以上の作品が集められ、全12日間に渡り7会場(20スクリーン)で上映された。
 今後はこれまで共同ディレクターを務めてきたサンドラ・デン・ハマー氏が単独でディレクターにあたる。次回は2005年1月26日(水)?2月6日(日)の開催予定。

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投稿者 FILMeX : 19:00



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